2月29日

書くのが苦しいのではなく、書いていないときに書くことについて考えないでいられないのが苦しいのだと気付く。普段であればそれはラジオで言葉を流し込んだり、料理や運動で追い払うことができるが、締め切りが近づくとそれらに引け目が出てくる。だから、書くことが苦しいのではなく、書いていないときに書くことについて考えてしまうことが苦しいのだ。7000字、全体の3分の2ほどのところまで進んで、やっといま書いているのがどういう文章なのかわかって、「置き配写真論——無人化時代の芸術作品」というタイトルを「置き配写真論——「コンテンツ」時代の芸術作品」に書き換えた。

夕方、仮眠から起きて居間に戻ると、妻が「笹団子味のカントリーマアム食べちゃった!」と言って緑色のパッケージを振って見せてきた。彼女はほうぼうでお菓子をもらって帰ってくるので、子供だと思われているんじゃないかといつもからかっている。

投稿日:
カテゴリー: 日記