4月30日

そう、4月は30日で終わりで、つまり今日が、本来の締め切りの日だ。でもこないだ編集者と話したときにゴールデンウィーク明けの7日でもいいとちらっと言っていたことはずっと頭の片隅にあって、1日をかけてそれが頭のすべてを実効支配した。眼ががびがびになってもう画面を見たくない。ノートはあるがペンはなく、いっそのこと有隣堂で太字の万年筆を買って、そうすればばーっと進むのでないか。実際ガラスケースの前に立つともう気分は白けていて、高いし、試し書きで具合がよかった1200円のゲルインクボールペンを買って店を出た。それでもノート見開き2ページぶんは下書きが進んだ。ちくしょう、ちくしょう。紙のノートがいいのは、一歩一歩文として書くことと、それが行き詰まったときの数歩先にとりあえず石を並べてみることとが同じ面のうえでできることだ。でもそれは下書きで、そろそろ帰って夕飯を作らねばならず、時間切れ。夜は届いた本をぱらぱら見た。妻も疲れているようで、少なくとも原稿を切り上げてご飯を作ってよかったと思った。

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カテゴリー: 日記