5月10日

再校ゲラのチェックを進める。表記統一についての判断にいちいち足を取られるのもどうかなと思う。わりとあらかじめ決まっているほうだとは思うが(たとえばこの「ほう」を僕はいつも開く)、「あつかう/扱う」とか「つながる/繋がる」とか「おこなう/行う」とかに揺れがあり、それはそのときどきの気分で、文章の内容とも無関係ではないのたから、それでいいではないかとも思うが、たとえば同じ見開き内で揺れがあったらそこに気分以上の意味を勘ぐられそうな気もするし、だったらやはり統一するのが無難なのか、とか。他方で「あらわれる/現れる/表れる」は僕のなかではわりと意識的に使い分けているのだが、校閲から開いて統一する提案が入っており、いやー、それはちょっとイージーすぎる感じもする。ややこしいのは、やっぱりこうしようの「やっぱり」と、でもさっきこうしたしの「でもさっき」が毎度衝突することだ。

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カテゴリー: 日記