2月26日

 今日起きてからのこと。タイトルの日付は昨日のものだが気にしないことにする。朝6時、起き抜けに煙草を買いにコンビニに行くと店員がじっと顔を見てくる。マスクしてないからかなと思ったら年齢確認をされ、携帯しか持っていなかったので結局買えなかった。寝起きでふだんに増して寝ぼけた声だったからかもしれない。これから毎日のように行くだろうししばらくすれば顔を覚えてくれるだろう。早起きしたのは8時に引っ越し業者が前の家に来るからだ。僕より若いだろう男の人が3人で来てせっせと運び出していく。リーダーっぽいひとは背が低くて引き締まった体で、マスクと黒縁メガネのあいだに見える頬骨のあたりの少し焼けた皮膚は子供みたいに薄そうだった。不用品回収も一緒にやってくれる業者で、もういらない家具や家電も引き取ってもらう。やっとウソみたいに内壁に霜がつく冷蔵庫ともおさらばできる。あっという間に部屋が空っぽになる。あ、と言って天井に付いてる照明も持っていきますと言って、でも踏み台になるものがないなと思ったら畳んである段ボールを組み立てて、もう一枚を天板のようにその上に乗せて作った即席の台に乗って取り外していた。搬出から搬入まで5分くらいしかあいだがなくて、歩いて新居に向かうともうさっきのトラックがアパートの前に停まっていた。3人が運転席と助手席に並んで座っているのが見える。搬入が終わったのが10時。とりあえず本の段ボールを開けてみたところでやる気を失くし昼ご飯を食べに出て帰ってきた。

投稿日:
カテゴリー: 日記