5月19日

 気分の上下があんまりない方だと思っていた。実際すごく塞ぎ込むこともなければ喋りまくったり無茶な遊びをしたりすることもないし、酒さえ飲まないし、あえて言えばつねに微弱な鬱で、それによって本当の鬱になる危険に対して敏感になることができているんだと思っていた。今日で日記を始めて丸4ヶ月で、必ずしもそういうわけではないなと気づいた。こんなに毎日面白くていいのか、みんなびっくりするだろうなという謎の全能感が数日続いたと思えば、こんなにつまらないものを人に読ませるのは恥ずかしいという気持ちになって、公開ボタンを押すのが辛いこともある。思春期かというような自己評価の揺らぎで、それはそれで新鮮なのかもしれないけどそうも言ってられない。日記なんだからそんなこと気にしなければいいのだけど、それができればわざわざネットに書いたりしない。今はこんなものが1年分積み上げられたからって何になるのかと思っている。人の話を聞くべきなのかもしれない。そう、ここまでやってきて間違いなく財産になっているのはコンスタントな読者がいることだ。読者の話を聞いてみよう。ユーチューバーだってコメント機能がなくて再生数のグラフとにらめっこしているだけだったら気が持たないだろう。読者の言葉が書き続けることのダイレクトな支えになるのだとしたらそれはやっぱりすごく面白いことかもしれない。そういえば日記を始めたときにぼんやり考えていたのは、なぜユーチューバーは毎日投稿して初めて一人前と認められるのかということだった。すごく残酷な不文律だけど、そういう犠牲のありかたが書くことと生きることの関係に何をもたらすのかはまだよくわかっていないし、何かある気はする。

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カテゴリー: 日記