10月17日

世田谷の友人宅でご飯を食べることになって家を出た。新宿で京王線に乗り換えるので紀伊國屋で久しぶりに大きい本屋をゆっくり見ようと思って早めに出たのだけど、車窓から見える渋谷、原宿あたりの人混みに辟易して池袋まで行くことにする。東口に出るとすぐ喫煙所がある。西武とパルコが壁のように並んでいる。ガラス張りの巨大ビルも交差点を包囲する壁面液晶もなく、どの建物も老いた象のようにくすんでいて、20年くらい前の新宿はこんな感じだったんだろうかと思う。南に折れてジュンク堂に入ったが、そんなに時間がないことに気がついて結局人文書と文庫のところだけ見て買った本を通りの向かいにある喫茶店で読んだ。喫煙ブースが笑ってしまうくらい小さくて頭の上に「ここに煙を吹きかけてください」というダーツの的みたいなものがある。たまに男性用小便器にも同じような目印が付いている。どこまでバカにされているんだと思いながら席に戻って、時間はないが急ぎたくなかったのでゆっくりしていたら遅れてしまった。

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カテゴリー: 日記