日記の続き#334

馬車道のサモアールで博論本の編集者と久しぶりに会って打ち合わせをする。秋の刊行を目指すことになる。楽しみだが気が重い。ともかく早く初稿を終えてゲラにしたい。ゲラになってやっと自分のやっていることがわかるんだと思う。4章までを読んでもらって、難しくて3回読んだけど、すごいことになっているのでおおよそこのままでいいと思うと言われる。どうやって書いたのかと聞かれるがうまく答えられない。メインタイトルは『他者から眼を逸らす』にしようと思っていると伝える。

それにしてもデリダはなぜ、紙面やインクが足りないとは言うが、ネタがなくて書けないとは言わないのか。2時間しか寝てなくて、というような強がりに似たものを感じる。