日記の続き#365

生の筍を買って、皮の付いたままアルミホイルにくるんでオーブンで時間をかけて焼いて、パスタの具にして食べた。公募書類をzipファイルにまとめて送って、絶対下手に出ないぞと思った。坂本龍一が死んでから、彼の曲でいちばんたくさん聴いた、phewがカバーした「Thatness and Thereness」を繰り返し聴いている。大阪にいた頃だ。まだ有線のイヤフォンで、よく夜中に散歩をしていた。アパートの1階で、いつも鍵を開けていた。妻と住むようになってやっと部屋の鍵を閉める習慣ができた。廊下は外のアスファルトと地続きで、玄関で切り替わる10センチほどの高さだけ床は浮いていた。いつも湿った砂利道に面した窓の外を人が通ると、こちらは座っているか寝ているかなので見上げるようだった。それは家というより窪みのようだった。北に向かって20分ほどで大学、南に向かって20分ほどで梅田に行ける臍。そこに6年住んで、横浜に移ったのが2017年の春なのでそこからまたちょうど6年経ったことになる。

これで「日記の続き」は終わり。こないだわざわざ「続き」と言うようなことはできていないので失敗だと言ったが、ここのところ書く文章のどれもが文字通り日記の続きに思える。この2年でゆっくりと、とにかく書き続けるのだという覚悟のようなものをつけてきたのだと思う。しばらく経ったらまた日記を始めます。