6月2日

2ヶ月ほど休んだのでまた日記を再開する。本当はキリがいいので昨日から始めようと思ったのだが、連載の締め切りを延ばしてもらっていて余裕がなかったので書けなかった。結局まだ終わってはいないのだけど、日記で気を紛らわせようと思って書いている。それに、これだけやぶれかぶれの状況もめずらしいので残しておこうと思ったという理由もある。まず、いま書いているのは今月出る『群像』に初回が載る原稿の第2回だ。初回が出る前に2回目の締め切りがくるというのも変な感じだし、論考を連載で書くのも初めてで1回と0.8回ぶんくらい書いたいまも手応えというものがぜんぜんない。いつもは原稿を出した時点である種の万能感というか、これはすごいぞという感覚があるのだけど、自分のなかにまだ評価基準をもっていない書き方をしているのもあってなんだかよくわからない。加えて、博論本の作業が第5章の途中でスタックしていて、こちらはこちらで章を追うごとに作業に要する労力が倍増しているような感じがする。それは単純な作業量というより心理的な負荷で、ドゥルーズどうこうより自分と向き合う/自分から眼を逸らすことにともなう屈託に押し潰されそうになる。ということで、気持ちが弱っているところもあるのだが、連載のほうは今夜中にも終わりそうだし、博論本のほうはこのキツさがいつまでも続くことのほうがよっぽど耐えられないので、ともかく終わらせるしかない。

あと、これまで何度も試みたことではあるのだが、少なくともしばらくはその日の夜のうちに、正確には12時をまたいだあたりを合図に日記を書いて公開しようと思う。今日もまた何もできなかったという事実から逃げてだらだら夜更かしするのも減らしたいし。それにしてもどうして日記はこんなにすらすら書けるのに(ここまで10分もかかっていない)、それが一向に原稿に反映される気配はないのだろう。いや、文章レベルではいろいろ変わっているところはあると思う。でも書くのが楽になることはない。

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カテゴリー: 日記