6月3日

タイトルが日付だけだとすごく楽で、毎日「日記の続き#……」と書いてその日の通し番号を確認することを続けてきた1年間は何だったのかと思う。昨日はその後朝5時くらいまで原稿を書いたり怠けたりを繰り返して、ようやく書き終わって編集者に送ってから寝た。昼頃に起きると感想のメールが来ていて、おもしろいと言ってくれていて読み返してみると、たしかにおもしろいような気がした。妻に誕生日のプレゼントは何がいいかと聞かれて包丁がいいと言ったのが先週で、近所の包丁屋に行くと、店主がまな板と大根を出してきていろんな包丁の試し切りをさせてくれた。それで、今日またお店に行って目星を付けておいたものを出してもらってまた試し切りをして、ペティナイフと三徳包丁を買ってもらった。鞄に包丁を入れてそのまま地下鉄で桜木町まで出て、妻がH&Mでジーンズの試着をしているあいだ店内をうろついて、馬車道のサモアールに向かって湾沿いの道を歩いた。駅前の広場に共産党の街宣車が停まっていて、その周囲に警官が何十人もいた。まだ演説は始まっておらず、街宣車とまだそこにいない聴衆を取り囲むような位置でときおりスーツ姿の混じった彼らが手持ち無沙汰な様子で立っている。その前を横切りながらいま職質されたら大変だねと言う。みなとみらいはあいかわらず現実感のない街だ。サモアールの冷房が強すぎたので早めに出て、夕飯の材料を買って帰った。

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カテゴリー: 日記