6月19日

Twitterのトレンドに「#THEMATCH2022」が入っていて、今日で武尊対天心からちょうど1年経ったらしかった。あらためてあの試合はいま、この世界で、まだ「ふたりきり」になることが可能なのだという希望を見せてくれた15分間だったと思う。昨夜は昨夜で、毎回まず確実に泣いてしまうので妻が寝てから見ることにしている『だが、情熱はある』の第11話を見て、僕はやはりこういう、人生と芸の懸隔がそのまま芸に跳ね返るような、そうして「生であれ芸であれ」というままならなさの肯定に至るような話に惹きつけられるのだと思う。生がそのまま芸なのなら作品はいらないし、逆もまたしかりなのだが、そうじゃないからこそ作品は、その不一致への謙虚な自覚として出てくるんだと思う。

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カテゴリー: 日記