6月24日

ウクライナで闘うはずのロシアの民間軍事会社が「敵はモスクワにあり」と言わんばかりに自国の軍事施設を制圧し、首都に向けて北上するニュースが刻々とタイムラインに流れるなか、YouTubeで無料配信されるRIZINの大会を見ていた。試合の合間にはこないだの日記で引用した『意味の論理学』の戦争=出来事論の箇所で参照されるフレミングの『勇気の赤い勲章』を読んでいて、なんだか戦いばかりの一日だった。ドゥルーズの戦争=出来事論と言えば、江川隆男はその文脈で「平和の叙事詩」はいまだ書かれていないという問題を提起している。平和は出来事たりうるのかという問いだ。第一にそれがドゥルーズの出来事論に依拠しつつ彼の戦争論にどう落とし前を着けるのか明示されていないのが気になるし、僕としては「いまだ書かれていない」と言いたくなってしまうそのロマンティシズムこそが平和の叙事詩の可能性をブロックしているのではないかとツッコみたくなる。みんな書いているし、書けばいいのだ。アパートのすぐそばの商店街で誰でも飛び入り参加できるスリッパ卓球のイベントをしていて、張り切った実況が聞こえてきた。これも戦いだ。賞品は小玉スイカらしかった。

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カテゴリー: 日記