8月14日

シェアバイクで馬車道駅まで出てしまえば、そこから練馬までみなとみらい線−東横線−副都心線−西武池袋線に次々に乗り入れて1時間座っているだけで着く。おとついからスピノザ『エチカ』を1日1部ずつ読んでいて、車内で第3部を読み終える。ドトールで待ち合わせた大和田さんがちょうどおとつい日記で引用した『エチカ』が面白かったと言う。たしかに世界に20人の人間がいたとして、それが20人であることの原因は人間本性には含まれない。だから神がいる。本質に存在が含まれるのは神だけで、人間や事物の本質には存在も持続も含まれていない。人がひとり死んでも他の人が死ぬことはないが、ひとりの人間の本質が変形・毀損されれば人間全員の本質が一斉に変形・毀損される。本質のフォーマリズムと神的なマテリアリズム。形骸としての人間と質料としての神。Reading Spinoza, Making Soda. それで神がいないというのはどういうことになるのかと彼が聞いた。

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カテゴリー: 日記