9月1日

夕方にばあちゃんから葡萄とマスカットのセットが届いて、お礼の電話をした。実家の近くに「葡萄浪漫館」という直売所があって、そこで買ったものだ。電話をかけるとじいちゃんが出て、代わると言って受話器を置いてばあちゃんが出た。葡萄は露地のものが出るまで待って買ってくれたらしい。家族やいとこの近況、お盆はどういうひとが集まったかを聞く。その口調がちょっと、気を失ったひとに名前や生年月日が言えるか確認するような口調になっていないか気になる。夜中には久しぶりに黒嵜さんと電話をして、互いの様子を話した。元気かと聞かれて元気だと言いながら一瞬、いつから数えて? というあてどなさを感じた。どちらも自分の時間幅を回復するような電話だった。名前と生年月日を言うべきなのは僕のほうかもしれない。

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カテゴリー: 日記