1月18日

散髪と整体の日。散髪はいつものところで、整体は初めてのところ。横浜駅の近くの雑居ビルにある整体院で、エレベーターで5階に上がるとそこがもう靴を脱ぐところで、ドアもなくベッドが並んだ部屋が開けている。ひとりの整体師がもうひとりの整体師をベッドの上で後ろから羽交い締めにするようにして、胸椎の矯正かなにかの練習をしていた。受付はその部屋の奥にあり、ペラペラのジャージを渡されて更衣室に入る。受付の椅子でカルテを書くタブレットを渡されて入力していると、となりにいた60歳くらいのおばさんがふうふう言いながら、入力しにくいと文句を言っている。たしかにそうだ。スマホを持っているひとは自分のスマホからGoogleフォーム的なものへの入力、そうでないひとは紙に手書きでいいじゃないかと思ったが、あとからわかることなのだが、そのタブレットはわれわれの姿勢の写真を撮るのにも使っていて、だとするとカルテと写真を一括で管理するためにそうしているのかもしれず、難しいものだなと思った。いやいや、だとしてもべつにデバイスを固定する必要はないのだ。ぜんぶクラウドで管理するんだから。整体師はがっしりした女性で、おばあさんは院長らしき男性が担当で、われわれはあいだに仕切りもなく並んだふたつのベッドを挟んで、同時に施術を受け始めた。立った姿勢と座った姿勢の歪み、両脚の長さのズレをチェックして、どうして負担が偏るか説明を受ける。マッサージが始まってうつ伏せになっていると、いつのまにかおばあさんがイラン人の夫とイランに行ったときの話を始めていて、どうしたらそんなにいろんな話ができるんだろうと思った。

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カテゴリー: 日記