2月18日

「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム」のライブビューイングを見に、港北のイオンにある映画館に行く。ドームのチケットは外れ、近所の映画館は調べたときにはもう満席だった。いつも乗る市営地下鉄を横浜も新横浜も越えて北上する。センター北駅のまわりにはあまり見たことがないタイプの広がりがあり、渡り廊下でそのままイオンに繋がっている。フードコートのタコベルで腹ごしらえをする。初めて食べたのだが、ペラペラの小麦粉にぼろぼろのレタスと冷たいままのチーズ、スプーン2杯ほどの挽き肉が挟まっただけの味気ない食べ物だった。辛いソースがコーラで流し込むのにはちょうどいい。7階の映画館に向かってエスカレーターを登りながら、自分がライブの内容になんの期待もしていないことに気がついた。これはここ数年、仕事をしていないあいだの自分の耳を埋め、頭から言葉を追い払ってくれたラジオに対する、なにかのしるしみたいな行事なのだ。ドリンク売り場が大行列になっており、並んでいたら遅れそうなのでそのまま入場する。配信前の観客向けの映像でオードリーが遠慮なく声を出して笑ってほしいと言っており、「トゥース」のかけ声に会場は曖昧な反応を返していた。グラウンドまで満席になった東京ドームの映像に切り替わり、オープニングムービーが始まると同時に、涙が止まらなくなってしまった。ふたりで喋ってるだけ、その「だけ」を守るために、どれほどのウィットが必要だったのだろうか。

投稿日:
カテゴリー: 日記