4月1日

YouTubeで流れてきたNON STYLE石田と令和ロマンくるまの漫才についての対談動画を見た。細かい体の使い方を含めた漫才の技術論は、いかにウソをつかずにエンタメをするかという話として聞けて面白かった。そのなかでくるまが——M-1のときに僕より年下と知ってびっくりした——日本でこれだけ漫才が浸透しているのは、欧米におけるような政治、宗教、セックスという人びとを束ねる大きな形式とそれへのカウンターとしてのお笑いというかたちが日本では機能せず、小さな「あるある」を元手に共同体意識を作るしかないからだと話していた。そうだとして、そのあるあるがどんどん「お笑いあるある」になっていくことはどうなんだろうと思った。やっぱり人間を見せるしかないということで、最初の話に帰ってくるのかもしれない。それはぜんぜん他人事ではない。

投稿日:
カテゴリー: 日記