5月7日

また朝までかかってなんとか原稿を仕上げる。いつも最後は徹夜になってしまうのは、単純な準備や書き方の問題ではなく、気持ちの問題でもあるのだろう。ともかく今回もいいものが書けたと思う。

エディタに書いているのが行き詰まると、紙のノートにいま何がどこまで見えているのか書く。最後のセンテンスをまるまる書き写してから、内容というよりその流れからの書き味だけをたよりに次の文を書く、その箇条書きが数歩進んだ先でまた行き詰まり、そうするとこんどはさらに数歩先に出てくるだろうことについて、文としてではなくフレーズ単位の箇条書きがばらばらと並び、最後はキーワードを矢印で結んだアイデア図になる。左上から右下まで、だんだんグラフィカルになった見開きが出来上がって、それを左上からエディタに打ち込んでいく。フレーズの頭出しをしたところを文に置き換えていると、だいたい別の問題が発生して、また同じように見開きぶんの見通しを書く。それを繰り返す。

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カテゴリー: 日記