火曜日は雨が多い。立教に行く日で、たぶんもう4度目の雨だ。今日の授業は日記ワークショップ。事前に書いた日記をもってきてもらい、4人グループで回し読みする。ひとつの日記を読むのに10分かける。導入として、われわれがいかに多くの文章に触れて生活しているか、それをどれくらい読み飛ばしているか、ということを話す。いぬのせなか座山本さんの文章の「主観性」の話と、言語の統計的な性格がどのように生成AIに使われているかという話も紹介する。文章の主観性は「私は〜と思う」といった表現だけに表れるものでもない。われわれは辞書と文法書を使って言葉を組み立てているのではなく、高度に適当な統計的パターンを知覚している。普通に読めば1分くらいで読めてしまうものを、穴が空くほどじっくり読んで、実は無数に転がっている自分では選択しえないような言葉の並びから書き手の体の輪郭を探る。このワークショップは数年前日記屋「月日」でのレクチャーで最初にやって、これまで何度かやってきたが、どこでやってもとても盛り上がる。それにタイムキープをするだけでいいので楽だ。