大前さんと遊んだ。上野で合流して公園を北に抜けて谷中墓地や千駄木の商店街をひたすら歩きながら話す。彼が東京に来てから半年にいちどくらい、いつもこうして会っている。たぶんもうこんな日は夏が終わるまでこないだろうなという涼しい日で、歩いていて気持ちがよかった。
彼は前会ったときから骨格ごと変わったんじゃないかというくらい姿勢がよくなっていて顔もすっきりしていた。僕がこないだ話した、慢性的なタンパク質不足のひとが多いらしく、運動するかしないかにかかわらずプロテインは摂ったほうがいい(吸収力を上げるミネラル、ビタミンとともに)ようだという話を受けて、毎日プロテインを飲んで運動もしているらしい。僕は禁煙できずにいるという話。
『文藝』に載った、彼のおじいさんの戦争体験についてのエッセイがとてもよかったので、その話もした。ただ、自分の体と言葉の距離が失調すること、ある種その暴力的な状態を引き受けることが大前さんの小説の強さであるのもわかるが、それだけだと大変そうだなと思うから、ちぎって投げるような文章も並行してあるといいと思うと言う。彼もそのつもりで、だから最近日記を書き始めたそうだ。