朝、突然スマホの電源が落ち、それから何をしてもうんともすんとも言わなくなる。1年前に買ったGoogle Pixelの折り畳みスマホで、iPhoneから気分を変えてみたくて買ったのだが、ただ重さが2倍になっただけのスマホで、ずっと後悔していた。幸か不幸か、ちょうど先日新しいスマホを注文したところで、明日には届く。最後までギスギスした関係のままだったが、スマホのほうでもそう思っていて壊れたのかもしれない。ともかく今日は一日スマホなしで過ごさなければならない。しかも間の悪いことに、妻と映画を観に行くために早起きしたので、修理や保証のことを考える余裕もなく家を出た。
桜木町のシネコンで『海辺へ行く道』を観た。荘子くんが音楽を作っていて、これはさすがに観ねばと思って、たぶん今年初めて劇場に行った。
観る前の印象としてはもうちょっと青春映画っぽい、ドタバタした感じなのかなと思っていたが、エモさに逃すこともなく、ガチャガチャした不条理に居直ることもなく、大人も子供も日常も奇跡も等距離で撮られた映画で、落ち着いて観ることができた。有名俳優が多い大人たちは顔がパキッとしていて、キャラも戯画的に誇張されているのに対して、とくに主人公の男の子は最後まで顔がはっきりせず、曖昧な存在感を保っていたのが面白かった。こういう、素であることと変であることをどちらも押し潰さない子供の撮り方もあるのだなとハッとさせられ、翻っていかにフィクションのなかの子供に感情労働を押しつけてきたか考えさせられた。大人たちは戯画的に変なのもある種の責任の取り方なのかもしれない。絵の具箱に一万円札が入っているショットがいちばん感動した。
Wi-Fiが繋がるところからツイッターのDMで荘子くんにスマホが壊れてLINEが使えないのですぐ連絡がつかないかもしれないが、時間通りに着くように向かうと言って切符を買って電車に乗って「シットとシッポ」の収録に向かった。