急に涼しくなって、夏のあいだめっきりたべていなかった丸亀製麺を食べがてら、妻と散歩をした。大通り公園の帰り道、鉄の横棒だけでできた座りにくいベンチに中国人のおばさんが4人並んで座ってお喋りをしていていいなと思った。夕闇に色彩が潰れて溶け出していくような輪郭から、はっきり分節された意味のわからない言葉が飛び出してくる。そういうお喋りは若者だけのためのものではないよなと思った。
夜中、こないだ黒嵜さんにおすすめされた『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読み始めた。みんな褒めているので面白いのだろうとは思っていたが、同じように褒められていた『異常』は微妙だったので読むつもりはなかった。読みながらspotifyのAIを使ったシャッフルで音楽を聴いているとPrefuse73のchoking youという曲が流れてきて、それがとてもよかったのでその曲が入っているone word extinguisherというアルバムを頭から聴いた(タイトルがかっこいい)。中学のときPrefuse73のアルバムはひととおり聴いたはずだが、当時はエレクトロニカ寄りのものが好きで、このアルバムの冒頭のクラシカルなヒップホップの感じが合わず最後まで聴かなかったのかもしれない。でも当時もchoking youから聴いていれば好きになったと思う。そういうすれ違いがそのまま宝箱みたいなものであるわけで、それは年を取ると自動的に生まれていくのだなと思った。