寝るときに飲んでいるデエビゴという薬が切れたが、病院に行くのが面倒なのでここのところ薬を飲まずに寝ている。眠りにつくまで1時間以上かかり、そうだこんなふうだったと思う。次から次へといろいろ思いつき、道を誤るとかえって目が冴えてしまう。なので、頭の中を沸き立つ思いつきを圧縮して、その沸き立ちのイメージを蒸気にして夢に溶け出させるような操作が必要になる。
日記を書いていないあいだもいろいろなことがあった。
丸亀製麺で、前に座ったおじいさんが着ているジャンパーの腰のところに丸い模様があり、それが、空調服のファンを取り外したところだと気づいた。C.P.カンパニーのフードに着いたゴーグルみたいに無為でかっこいい。夏に室内で、電源を切ったファンの重みでナイロンのドレープができているのもかっこいい。
妻とやよい軒に行って、彼女はチゲ鍋を食べていて、外に出ると口についてない?と聞かれたので、唇にチゲ鍋が乗ってるよ、RMKの新色か?と言った。
講談社で対談の動画を撮影して、最後のほうにAIの話になって、それなりにいろいろ話せたのだが、帰り道、執念の話もすればよかったなと思った。AIも置き配を切り口に現代を総体として語るというくらいのひらめきは得られるかもしれないが、それを数年間頭のなかで転がしながら、そこにいろんなものが巻きついてくるのを待っていることはできないだろう。