朝までかかって『置き配』の序文を仕上げた。メールで送信予約をして、誰に共有することもできないが嬉しくて目が冴えて眠れなかった。なんとか2時間ほど寝てシットとシッポの収録へ。事務所の近くの天ぷら屋で荘子くんと昼ご飯を食べた。おじいさんがひとりでやっているカウンターだけの古いお店で、定食は800円からある。揚がったものをどんどん皿に乗せてくれる。衣のボウルには粉が山のように盛られ、その裾野だけが水に浸っている。食材に合わせて水気を調節するためだろう。それを見て、物作りってこういうことだよなと思った。レシピ通りに決まった割合で混ぜると感覚がおろそかになるし、食材ごとに違う割合のボウルを用意するのも馬鹿げている。砂浜のようなボウル。それは食材の水気や油の温度や火入れ加減も含むマルチモーダルな状態を乗りこなすためのものだろう。料理が口に入る瞬間をゴールにするとその手前に定点を作ることは裏切りになる。勉強になった。