8月9日

7月30日から妻が実家に帰って、10日ほどひとりで過ごすことになり、そうするともう授業も終わっているので誰とも会わず誰とも話さない日々になり、いっそのこと日記も休んでみようと思って書いていなかった。昨日の夜彼女が帰ってきて、トマトスパゲッティを作って一緒に食べて、今日は一日一緒に近所をぶらぶらしたりしていた。

帰ってきた日、スパゲティの材料を買いに家を出ると、近くのローソンの前の道の真ん中におじさんが座り込んでいた。こないだは真夜中に道の真ん中に座り込んでいる酔っぱらいをお巡りさんに引き渡したが、この街にはいろんな事情で道の真ん中に座り込んでいる人がいる。半ズボンから出た脚がカサカサして紫がかっている。誰も声をかけていなかったので近づいて大丈夫ですかと聞くと、大丈夫、自転車で転んじゃってと言う。確かに傍に自転車が停まっていて、膝を擦りむいている。動けないんですかと聞く。うん、なんか脚が動かないんだよねと、とても愛嬌のあるダミ声が返ってくる。太ももをさすっているので、肉離れか何かですかねと聞くとわからないと言う。こういうとき僕は、我ながら普段とぜんぜん違う、はっきりとしたよく通る声で話す。看護師の母を小さい頃から見ていて、何かを学んでいるのだ。救急車呼びましょうかと聞くと、友達のタクシー運転手に拾ってもらえるからいいと言う。もう日は暮れていたのでそのままでも熱中症になるようなことはないだろうけど、暑いから店の中に連れて行こうかと聞くとすぐ迎えがくると言うので、ローソンで麦茶を買って渡して別れた。

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カテゴリー: 日記