9月9日
次の本のカバーデザインの打ち合わせで、事務所がある代々木のマンションの前で編集者さんと待ち合わせる。いままでの本はデザインのコンセプトや装画をお願いする画家について僕から提案していたが、今回の本は自分でもこの文章がどういう物体になるべきなのか見当もつかず、まあ他人にまるごと決めてもらうのがいいのかもしれないと思っていた。結局、デザイナーさんがすごく丁寧にこちらのこの本への思いを掘り起こしてくれて、僕にとって初めてサブタイトルのない、4文字のメインタイトルだけで完結した本であることとか、そういうところから、形になっていなかったものがするする口から出てきて不思議な気分だった。具体的にこうしてほしいと言ったわけではないが、僕が渡せる材料は渡せたなと思う。編集者さんと駅に戻りながら、帯文のコピーについて相談した。
そのままシットとシッポの収録へ。昨日ぶりに荘子くんに会う。ふだん友達と遊んだりしないので、妻の次によく会う人になっている。
9月10日
ここのところ二日分の日記をまとめて書いているが、いまはなんだかこのかたちがしっくりくる。おせちの重箱みたいで。4年書いてきて時期によって気分が変わることに躊躇がなくなってきた。段落分けも去年までほとんど使っていなかったし。
夜中、お腹が空いたので卵ふたつのベーコンエッグを作ってひとりで食べた。