井上拓真と那須川天心の試合に向けたドキュメンタリーをYouTubeで見る。拓真は良くも悪くも、井上尚弥との距離を愚直に生きていて、その弱さも隠していない。それに対して天心は、冒頭からジムのベランダで手にトンボが止まって、「最近虫が警戒しないんすよ」と言っており、作ろうとしている世界のスケールが違うなと思った。会見でもこれはボクシングそのものとの闘いなのだと言っていた。こんなスポーツの頂点で、キックボクシング時代から全53戦無敗というキャリアを賭けて、それでもこうしてプロレスができるなんてと驚愕する。でもたぶんそれは、それが拓真の弱みであることも折り込んだうえでなされているのだろう。